ひっそり勉強をしていたのですが、この度色彩検定2級に無事合格いたしました!
3級を飛ばして2級を受験しましたが、無事合格できて一安心です。
これから色彩検定を受けようかなと思っている方は、こういう人もいるんだなと見ていただけたらと思います。
色彩検定とは?
色彩検定は文部科学省後援の公的資格です。3級では色について基本的なことを、2級では景観色彩なども加えてさらに学びを深めていくような印象がありました。ファッション、インテリアなど一つの分野に絞るのではなく、まずは体形的に色について学びましょうと言う感じです。
色について学びたいと思った時、カラーコーディネーターとどちらがいいのかな?と迷いませんか?お店のディスプレイについてはカラーコーディネーター、ファッションは色彩検定というように言われていますが、どちらの資格もまずは基礎的なことを学ぶ資格だなと思いました。仕事で活かすにはその分野に特化した勉強や実践が必要だと思います。
テキストやHPを見ても大きな差は感じられなかったので、私は受験者数が圧倒的に多い色彩検定を受験することにしました。
色彩検定の難易度と費用
2021年の色彩検定3級の合格率は76.8%、2級も77.9%なのでそれほど難易度が高くはないようです。1級になると難易度はグッと上がって52.7%の合格率です。ただ、半分は合格するので、勉強すれば受かる資格と言えるのではないかなと思います。
色彩検定にはUC(色のユニバーサルデザイン)級もあり、生まれつき特定の色が見分けにくい方や加齢により色が判別しにくくなった方も想定した配色を学ぶことができます。
受験資格:誰でも可 | 試験時間 | 検定料 | 合格ライン |
1級 | 1次:80分 2次:90分 | 15,000円 | 7割程度 |
2級 | 70分 | 10,000円 | 7割程度 |
3級 | 60分 | 7,000円 | 7割程度 |
UC級 | 60分 | 6,000円 | 7割程度 |
必要なもの
本来であれば3級と2級をどちらも受験すればリスクは少ないのかもしれませんが、検定料を2つ分払うのが嫌だったので、2級一本に絞り資格試験に臨みました!
色彩検定は地続きの試験と言いますか、2級でも3級の内容を踏まえて問題が出題されます。
なので、2級を受けるからといっていきなり2級のテキストだけ勉強しても合格は難しいので、3級の勉強もしました(もしかして当たり前ですか…?すみません)。
準備したものはこちらです。
個人的には公式テキストをおすすめします。過去問題集も同様ですが、資格試験にはその資格試験ごとに独特の言い回しがあるような気がします。
公式テキストに慣れていると、実際の問題文を読んだ時もあまり違和感なく取り組めるので、できれば公式テキストの方がいいのではないかなと思います。
3級と2級が1回ずつしか入っていません。
公式テキストの中に、この配色カードを使って自分で配色や色の見え方を確認する部分があります。
切って貼るのが途中でめんどくさくなり全てやっていないのですが、この色はどんな色?と見るときにやっぱり必要だと思うので、手元にあった方がいいと思います。
配色カード199aはメルカリで購入しました。メルカリは、色を使っていて完全に新品ではないものも多数ありますが、色を見たいだけなら支障ないです。
また、配色カード199は2つありますが、大きさが違うだけです。配色カード199bの方が大きいです。「2級も3級も全部テキストをやりきるぞ!」と意気込む方は初めから配色カードbを購入することをお勧めします。
勉強方法
勉強方法はなんのひねりもありません。
- 3級テキストをざっと1回読む。
- 過去問を解く。
- 間違えた部分をテキストで確認する。
- 3回くらい繰り返す。
- 9割正解できるようになったら2級のテキストをざっと1回読む。
- ②〜④の手順と同様。
テキストは移動時間や休憩時間に読み、過去問で間違えた箇所も隙間の時間に確認しました。過去問を解く間は机に向かって1時間ほど使っていました。
1日1時間〜2時間程度でたまに休む日が2日くらいありつつ、2週間くらいで3級のテキストは終わりました。お仕事でデザインをされている方は下地がありそうなので、もしかしたら一夜漬けでも合格できるかもしれません。
2級も同じように勉強していましたが、繁忙期と重なり1ヶ月くらいかかりました。試験の2週間前から別の過去問を購入し同じように3回ほど問題を解き、テキストで見返しました。
過去問は3級1回分、2級1回分しかありません。中古も中々売っておらず、本屋さんで取り寄せました。もう少し、せめて2回分は入れてほしいなと思います。
この2つは絶対に覚えてほしい
過去問でもそうですが、絶対に出るのは色彩調和と配色イメージです。
色彩調和は過去問を繰り返していくうちに自然と覚えられると思いますが、配色イメージはPCCSトーンの概念図を頭に入れておく必要があります。
PCCSトーンとはこれです。
試験開始と同時にこの配置を隅っこに書いておくことをお勧めします。
一番苦労したこと
慣用色名にはすごく苦労しました。多分本番もほぼ外れていたと思います。
3級までは聞き覚えのある色が出て来ますが、2級からは聞いたことのない色ばかりで全然頭に入って来ませんでした。本当は色に興味ないのかな?と思うくらい頭に入りません。
ウィスタリア(藤色の英語名です)、鉄色(深緑がさらに深いような緑)、海松色(みるいろと読みます)、馴染みがないものばかりです。
眺めている分にはとても面白いのですが、一気に覚えるのは難しいと思いました。
結局役に立ってる?
結論から言うと役に立っていると思います。私は現在Webデザインを勉強している途中です。サイトの配色を行う際に、伝えたいことは何か、そのためにどうしたら目を引く色合いになるか、色がもつイメージとは何か、など色について具体的に考えるようになりました。
RGB(Webデザインの色)で制作をする際にCMYK(印刷物を作るときの色)で再現できない色があることを知るなど、デザイン業界の方にとっては当たり前の知識を身につけることができました。色に関する基礎的な知識を知り、スタートラインに立ったような感覚です。
色彩検定を受けた後もまだ勉強が足りない!と感じています。
また、色彩調和と配色イメージは試験にもよく出る部分ですが、実生活でも洋服やネイル、インテリアのことを考える際にも大いに役に立ちます。
例えば洋服を選んでいてモノトーンが多くなりがちな時にアクセントカラー(差し色)としてこの色がいいかなと考えたり、ネイルをしてもらう時にトーンを合わせればこの色とこの色いけるかも…と考えるのはシンプルに楽しいです。
次に狙うのはUC(色のユニバーサルデザイン)級!
少し前に新札のデザインがダサいと話題になりましたが、それと同時に元々のお札がわかりづらいと思っていた方々から見やすい!と言う声が上がっていました。
新札のように、誰にとってもわかりやすく見やすく使いやすいものを作るには、UC級の知識が必要かなと思っています。次はUC級取得に向けて勉強していきます!